レイキの歴史
レイキの誕生

レイキは大正11年(1922年)に、京都市鞍馬山にて日本人臼井甕男(うすいみかお)先生(1865年-1926年)によって今日の形で開始され、1980年代から世界中に広がっていったヒーリングあるいはエネルギーワークと呼ばれる技法です。
臼井甕男先生は岐阜県生まれで若いころ郷里を出て苦学しながら学び、職業も公務員、会社員、実業家、新聞記者、政治家の秘書など、数多くの体験で視野を広げました。
しかし、立身出世という点では恵まれず、いつしか「人生とは何か?」人生の目的を探求するようになりました。
その過程で「人生の目的は、安心立命を得ることである」という認識に到達しました。それは「人は役割を与えられて宇宙に生かされている」という真実を知ること。それでも悟りが得られませんでした。
悩んだ末、師にすすめられ、1922年春、京都市の北にある鞍馬山に登り、山中の御堂にこもって無念無想、無我の合掌と断食の行を開始しました。
21日間瞑想の後、深夜、落雷を受けたような神秘的な体験をしました。
目覚めた時は朝になっており、今まで味わったことのない心身共に爽快だったと言います。また、身体に力が充ち満ちているのを不思議に思われたといいます。
そして、宇宙と人体は全く同一のもの、「宇宙即我」「我即宇宙」という悟りを得たといいます。
「宇宙即我」「我即宇宙」を私の解釈で書くと、「人間は宇宙を凝縮したものであり、また愛そのもの」という事です。
臼井先生は谷川の水を飲もうとして降りする途中で木の根に足をぶつけて、爪が剥がれたので、手をかざすとたちまち血が止まり、痛みがなくなりました。不思議な力だと感じました。
さらに茶店によった時、少女が歯痛で苦しんでいたので手を当てると、これもたちまち治りました。
注目したいのは臼井先生は何かの療法を極めようとして、この「力」を見つけたのではなく、ふと気付いた事です。臼井先生は帰って、修行をすすめた師にこの事を報告するとその力をもって世の中を救いなさいとすすめられます。
世界の聖人達もハンドヒーリングをしていた
「日が暮れると、いろいろな病気で弱っている者をかかえた人達がみな、その病人をみもとに連れてきた。イエスはひとりひとりに手を置いて、癒された。」(ルカ伝)
エネルギーワークやハンドヒーリングは、何もレイキだけではありません。
古くは仏陀やイエス・キリスト達聖人も行っており、弘法大師もハンドヒーリングで病人を治したという話が、全国で伝承されています。ヨーロッパでは王様が「ロイヤル・タッチ」で病気を治していたという言い伝えがあります。
昭和初期(1920年代)の静岡県で金地院というお寺で河野文圭禅師というお坊さんがビワの葉とハンドヒーリングで医者から見放された難病や奇病の治療を行い、20万人以上を救ったといわれます。
「金地院療法」として札幌鉄道病院物理科長の福島鐡雄博士、北里研究所東洋医学総合研究所所長であった大塚敬節医師が調査したことが伝えられています。
現在の仏教の姿からすると信じられませんが、昔はお坊さんは医師や薬剤師、軍人、土木建築者といったマルチな役割もあったので、お坊さんがヒーリングを行っていても不思議ではありません。
レイキが登場するまで、ハンドヒーリングは習得のための修行に長い時間がかかり、効果的に行なえるほどの実力が身に着かないなど、難しいものでした。
レイキのアチューメントは誰もがハンドヒーリングが扱えるようになる手法として、非常に優れています。レイキは体系化されているため、アチューメントを受けて、短期間で、コツさえ掴んでしまえばヒーリングを始められるのが特徴です。
「アチューメントを受けてヒーリングができるようになって終わり」ではありません。そこからが始まりです。
習練の積み重ねが大切になってきます。それぞれのヒーラーの違いがここにあります。どういうことでしょうか?
パソコンの操作は誰でもできるようになります。でも、ワープロや表計算ソフトなどの使い方など、場合によってはプログラムやホームページ作成など、さらなる学びも必要になります。
1回だけアチューメントを受けただけのにわかヒーラーと、毎日練習を積み重ね、さらに実践を重ねる、アチューメントを継続して繰り返し受けて居るヒーラーとではその力には雲底の差があります。
この文章を書いてから、10年間、練習を重ねてきましたが、応用など圧倒的に違います。
そして必要に応じて、食事や生活習慣の改善、あるいはものの考え方について、現実的に足を地につけた話をしていきます。
レイキの特徴
「自然の氣」としてのレイキは旧字体で「靈氣」と書きます。

漢字「靈氣」から格調高い「何か」を感じませんか?
「靈」と書くので怪しげな印象がありますが、特定の宗教団体とは関係ありません。新聞やテレビ番組の話を鵜呑みにしていると、無意識にそうなる場合があります。
マスコミはこうした話を必要以上に叩く一方で、「国民の知る権利」を乱用しているといわれるほど、都合の悪い話を報道しないことが知られるようになってきました。
昔の人に「音速を超えて飛ぶ飛行機」「小さな人間が踊るのを見て遊ぶ2つ折りの厚い板」「世界中のニュースと映像が多く開く板」を見せたら、どんな漢字をあてるでしょうか?
そもそも「靈氣」の名前が出きた大正時代は超音速ジェット機どころか、携帯ゲーム機やパソコン、インターネットもなかった時代です。わたしたちが知っている事だけが全てではありません。
「靈」の漢字は「雨の下に口が3つ並んで、人がいる」通り、天から降り注ぐエネルギーを意味しています。
また、「聖なるもの」「すぐれて良いもの」「最高の」などの意味があります。
「靈峰富士山」や「靈長類」「靈泉」といった言葉があるように、臼井先生は大正時代当時の知識と感覚で、イメージできる「最高のエネルギー」の意味で「靈氣」と名付けられたのでしょう。
格調高い漢字「靈氣」の方が本来の意味を表しているのですが、戦後に常用漢字が定められた際、「漢字が多いのは非科学的だ」として、切り捨てられてしまいました。
SFで言うなら「宇宙戦艦ヤマト2199」の「タキオン粒子」、「ワープ」、「波動砲」の正式名称「次元波動爆縮放射機」といった名称が該当するでしょう。
「靈氣」という文字を見た目だけで宗教と結びつけるのは、「タキオン粒子」「ワープ」という文字を見た目だけで、カルト団体と結びつけるのと同じくらい、おかしな話だと気づきます。
さて、この「最高のエネルギー」はヒーラー(癒し・ヒーリングを行う人)がエネルギーを通す「パイプ」となって受け手に必要なエネルギーを送ります。
この能力は修行や努力で得られる特別なものではなく、本来は誰もが持っていると言われますが、普段は制限された状態です。
レイキの10大特徴
レイキはレイキティーチャーあるいは、レイキマスターとしての「資格」を持った人がアチューメントと呼ばれる「調整」によって「レイキの回路」を開き、ヒーリングが出来るようになります。
私がレイキを実践していて、気付いたことを書いてみました。
- 誰でもアチューメント(調整)を受ければ、レイキのエネルギーを流すことができ、自分や他人にも流すことができます
- アチューメントを繰り返し受けるほど「パイプ」が広くなり、エネルギーも強力かつ繊細になります
- エネルギーの自動調整が行われます。意識して氣を入れたり、抜いたりする必要がありません。相手にエネルギーを流せば流すほどエネルギーに溢れてきます
- 人間だけでなく、花や犬や猫、鳥などのペットにもできます。
- ヒーリング中の強力な注意集中が不要です
- 習練度によるが相手のマイナスエネルギーを受けにくい
- 時間、時空を越えた遠隔ヒーリングを行えます(中級レベル以上)
- アロマテラピー、気功、瞑想など他の技法と併用できます。
- レイキは信じているかどうかに関係なく、必要に応じてエネルギーが流れます
- レイキの実践を続けることで、自分の内なる素晴らしい本質が成長していきます
アチューメントを受ければ誰でもエネルギーを流せるようになります。
さらにアチューメントを繰り返し受けた方が、パイプが太くなり、エネルギーの質も量も違います。
毎月1回アチューメントを受けて繰り返し実践している人とアチューメントを1年前に1回だけ受けた人とではエネルギーの強さで確かに雲泥の差があります。10年間継続して受けてきましたが、本当に違います。
レイキの開祖でもある臼井先生はアチューメントより練習を重視していたそうですが、よくわかります。
人間だけでなく、花や犬や猫、鳥などのペットにもできます。やってみるとおもしろいのですが、犬や猫などにしてみると、気持ちよさそうにして、近寄ってくることがあります。また、花にもレイキをあてると香りが強くなったり、長持ちします。
エネルギーの自動調整は厳密に言えば、相手が「自動的に受け取る」と表現できます。
私も最初はレイキの話を怪しいと感じて、「本当かな?」とおもっていましたが、レイキは信じているかどうかに関係なく、エネルギーが流れますし、疑り深い人でもやはり同じように何かを感じると感想がありました。
話をレイキの歴史に戻しましょう。
レイキのひろがり
国内で広がっていったレイキ

臼井先生は「この力を家族で独占するよりも、広く世の中に授けて喜びを共有しよう。」と東京青山原宿に住まいを移し、設立した臼井靈氣療法学会を通して靈氣療法を公開伝授され、靈氣治療も行われました。
1923年9月関東大震災が発生し、臼井先生は毎日市中を回って治療に当り、数え切れないほどの人々を救いました。臼井先生は物理的な限界から他の人にも靈氣を同じように使えるようにしてあげたいと「靈授」、今に伝わるアチューメントをはじめました。
臼井先生は次のように言われました。
「靈氣療法には難しい理屈はいらない。自分の最も近いところに真理がある。ただ手を当てて病気が治るということは、まだ現代科学では証明されていないけれども、実際に病気が治る。人はそんな馬鹿なことがあるものかというであろう。私は気の毒ながら、そう云った人は自分の無知を自ら表明するものである。」
「この靈氣療法は、何時の日か、きっと科学的に証明される時期がくるに違いない。現代の人智程度では、説明より実証が先に現れたという以外にはない。」
実は航空力学も「翼に風を強くあてることで揚力が発生して飛べるのだ」が後付けの説明です。
人類が初めて空を飛んだのは1903年12月のことです。ライト兄弟のライトフライヤー号が4回の飛行を試み、12秒、12秒、15秒、59秒の間、空を飛ぶことに成功しました。
ところが、当時の専門家達は「機械が空を飛ぶことは不可能」として、ライト兄弟の快挙を簡単に認めようとしませんでした。そして揚力が発生するという航空力学が後からついてきました。
専門家がいうことが必ずしも正しいわけではないことを教えてくれます。
臼井先生はレイキを開始されてからわずか4年、1926年に62歳で亡くなられましたが、「靈授」によって全国に広がっていき、戦前は国内のレイキ実践者は100万人にも及んだと言われます。
1945年の敗戦後、「科学的に説明がつくものでなければ認めない」といった「科学万能論」「合理的主義」が国内で幅をきかせるようになりました。「靈氣」という漢字が捨てられ、「霊気」になってしまいました。
日本の戦後社会の中で、旧くから伝えられてきた目に見えないもの、多くの「文化」を社会的に無視していく形で旧いものが忘れ去られようとしていました。
「日本は遅れている」とされ、舶来信仰も強まり、「靈氣」はこうした価値観の変化から文字通り、消滅したといわれていました。
しかし、レイキは別の形で生き残っていました。
海外に伝わり生き残ったレイキ
戦前に伝授された、ハワイ在住の日本人女性高田ハワヨ女史がいました。
昭和12年に高田ハワヨ女史は移住と過労で未亡人となり、神経衰弱から重いうつ病、さらに癌や胆のう障害、子宮筋腫と診断されました。日本の両親に幼い子供を両親に預け、手術を受けるために来日します。
病院で手術を受けようとする際、天啓を受けて、医師に手術を必要としない代替療法がないでしょうかと相談したところ、皇居近くで診療所を開いていた林忠次郎先生を紹介されました。
林忠治郎先生の診療所にてレイキによる施術を繰り返し受けて病気は8ヶ月で完治しました。具体的には子宮筋腫があとかたもなくなり、胆石は溶けてしまい、また長年悩まされてきたぜんそくからも解放されました。
レイキが既に代替医療として使われていた事です。
高田ハワヨ女史は林忠治郎氏の弟子となり、教えを受け、ハワイに戻り、レイキ診療所を開きました。1940年にレイキ・マスターとしてのアチューメントを受けました。
高田ハワヨ女史はその後、晩年はゴルフを頻繁に行い、1980年に80歳の天命を全うするまで仕事をされていました。
レイキによる治療、健康法を海外で精力的に広げて、1970年代から育成された22人のレイキ指導者を通して、1980年代から世界中に広がっていきました。
精神的疾患、ストレス、トラウマ、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療にも使われるようになりました。
精神的疾患、ストレス、トラウマの治療に
トム・クルーズ主演映画「7月4日に生まれて」でも描写されていますが、1970年代からアメリカではベトナム帰還兵の戦場トラウマ、今で言われる心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの精神的疾患による自殺や殺人、酒、麻薬などにおぼれる事件が相次ぎ、社会問題になっていました。
日本でも昭和20年の終戦後に戦争帰還兵が多くおり、自殺したり、酒におぼれていたという話は多くあります。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)、つまり、心に受けた衝撃的な傷(トラウマ)が元で後に生じる様々なストレス障害のことを指します。
重い精神的疾患であり、薬やカウンセリングが効かない人が多く、レイキ療法が試みられた結果、多くのベトナム帰還兵が正常な生活が出来る様になりました。
さらに1980年代から心と体の結びつきを見直す、「ニューエイジ」と呼ばれるブームが起こり、従来の人間の臓器を部品として見るだけの、西洋科学・西洋医学的な考え方を見直す人たちが多く現われ、ヒーリングや代替療法などを認める動きが広がりました。
これらがレイキを大きく知らしめた要因といわれます。
海外から里帰りしたレイキ
日本国内では消滅したかのように見えたレイキでしたが、1987年に外国から里帰りする形でレイキが入ってきました。バーバラ・レイさんによる著書を、ニューヨーク在住のジャーナリストである三井三重子先生が日本語に翻訳して紹介されました。
1993年(平成5年)にドイツ人のフランク・アジャバ・ペッター先生と小林真美先生が日本国内でレイキティーチャー養成を開始されました。
また、「消滅した」と言われた臼井靈氣療法学会も国内で、続いている事がわかり、林忠治郎氏からアチューメントを受けた京都市にお住まいの山口千代子さんが伝統的なレイキとしての「靈氣」を受け継いでいる事がわかりました。
国内では「宝地図」でも有名なヴォルテックスの望月俊孝先生が著書や講演でレイキを紹介され、山口千代子さんのご子息である山口忠夫さんによる「直傳霊氣」もセミナーが行われ、日本国内でも心身の癒しの手段としても、静かに広がっています。
海外から伝わったレイキを「西洋レイキ」と呼び、臼井先生からの流れをひくものを「伝統レイキ」「臼井レイキ」などと呼んで区別することもありますが、「これが絶対にレイキ」というものはないと思います。
わたしのレイキの流派ではシンボルとマントラを使いませんが、オリジナルのシンボルとマントラを増やしたり、他の手法と組み合わせたりしたものを「発展系レイキ」と呼ぶこともあります。
現在世界中で500万人以上、日本国内では15万人以上のレイキ実践者がいると言われますが、
世界中で使われるレイキ
カナダやイギリスでは医療に使われている
レイキは現在、世界中で「エネルギー療法」の基礎として広く使われています。
カナダやイギリスでは条件つきで医療保険が適用され、欧米諸国では補完医療の1つとして、レイキが広く使われています。
アメリカ国立補完代替医療局(NCAAM)でも補完・代替医療の5つのカテゴリーに分けたうちの一分野で、熱心に研究が進められています。
アメリカ国立補完代替医療局(NCAAM)のレイキの紹介
http://nccam.nih.gov/health/reiki/introduction.htm
英国在住の日本人女性から教えていただきましたが、英国でもレイキ実践者がおり、代替医療の一環としてレイキが利用されているそうです。
このように幅広く使われています。知らないのは日本人だけですね。
戦争帰還兵に使われる
ベトナム戦争帰還兵の心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療にレイキが使われた事は書きましたが、今日もイラク、アフガン戦争帰還兵の心的外傷後ストレス障害(PTSD)に使われています。
2010/7/4 東京新聞国際面記事
『アフガン、イラクPTSD年間1万人超米軍東洋医学を活用』
二〇〇一年の米中枢同時テロ後に米国が始めたアフガニスタン戦争での米兵の死者は、今年五月末に計千人に達し、厳しい戦闘が続いている。
二〇〇三年開戦のイラク戦争と合わせ、個々の米兵の戦場派遣は複数回に及び、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断される米兵も〇七年以降、年間一万人超で推移。
問題の深刻化とともに、米軍は東洋古来の鍼(はり)や日本発祥のレイキ(霊気)など、西洋医学に代わる「代替医療」を治療に積極的に導入し始めた。
<米南部テキサス州フォートフッドで、嶋田昭浩氏>
米軍によると、アフガニスタン、イラクの両戦争に派遣され、戦場による過大な恐怖心を負ったことから来る、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断された米兵は、2002年には138人でしたが、その後、急増しています。
2007年に1万1606人と初めて1万人を超え、2008年には1万4081人、2009年は1万3263人となりました。
この数字を無視できなくなった米軍では東洋医学を導入して、心的外傷後ストレス障害(PTSD)にレイキも使われています。
そしてがん患者にも使われています。
わたしも家族の暴力で心的外傷後ストレス障害(PTSD)を抱えた女性にセッションを行ったことがありますが、セッションを重ねるにつれて、当初は眉間にしわを寄せていたのがだんだんと穏やかな顔になっていかれました。
我が国でも2010年代から心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの問題が知られ始め、ストレス社会になってきました。精神科での過剰投薬が問題になり、実はヤブ医者が多い事、報道機関がストレスの原因になっているとまで言われるようになりました。
働き方改革だけでも解決は難しいと思います。
スペインの公立病院でがんの患者さんにレイキを活用
スペインの公立病院ではがん患者さんに使われていて、好評です。
今はなくなりましたが、2010年には地元メディアのテレビニュース映像がネット上で公開されていました。
当時書かれていた日本語の話をまとめると以下の通りです。
「マドリッドの公立病院ではじめて東洋の癒しの技」
東洋の癒しの技レイキが公立病院でがんの患者さんたちに使われました。
患者やその家族もストレスを軽くするのにレイキが役立っています。
多くの患者さんがリラックスして施術中に眠ってしまいます。
免疫力が高まったり、不安な気持ちが軽減され、心理的に前向きになる効果も認められます。
また抗がん剤による副作用を軽減する効果も認められます。
イギリスの公立病院やアメリカの救急病院ではレイキが活用されていますが、スペイン国内ではこの病院が初めてです。
女性医師の発言:
『まだ科学的な証拠としてのエヴィデンスはないけれど、患者の生活の質が向上し、患者本人たちがとても満足しているので、私はそれで十分だと思います』
今、病院もレイキの効果について科学的な根拠を求めて、調査を始めました。病院8階では白血病の患者にもレイキが使われています。この東洋の癒しの技は副作用もないため、とても経済的です。
日本国内でのレイキの医療
臼井先生より、霊氣として登場した当時は代替療法として使われていました。
日本語で読める症状に関する解説本としては「霊気と仁術・富田流手あて療法」復刻刊(昭和8年、富田魁二著ヴォルテックスBABジャパン刊)では実践例が写真と併せて豊富に掲載されています。
「レイキは何に効くか、効かない」といった視点での判断ではなく、レイキで心身が深くリラクゼーションする事で、人間が持っている自己治癒能力がひきだされ、健康が増進し、時には常識を超えた結果を見ることを否定できません。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)ですら、最近までは「そんなものあるはずがない」とされてきたのです。現在の医学にそういう視点がないこと自体、変だと気づきます。
ヒトデやトカゲが自己再生能力を持っている事を考えると、人間が持っている自己治癒能力がまだ眠っていて、それがレイキによって引き出され、想像以上のポテンシャルを持っているということだと思います。
現在の日本においてレイキは治療行為としては認められていませんので、症状に関する診断はできません。しかし、実証が先に来ていることは事実です。
私のセッションを受けた方で定期的に継続していった人ですが、例外なく変化が見られました。とくにメンタル疾患などに変化がみられました。
レイキを受けるようになる前は毎月の医療費だけで7万円以上支払っていたにも関わらず、効果もなく、役にたたなかったのが、レイキによって減り、しかも役立ってくれて有り難いと話してくれました。
レイキだけでは100%対応できないものも当然あります。
薬や医療が人間を治すのではなく、あくまでも人間が治る手助けをするものでしかない事であり、現在の西洋医学だけが前提では限界があることを多くの良心的な医師達は知っています。
賢明な人達は一足先にこうした方法を利用し始めました。
終わりに
「我々は光の存在で、こんな粗末な皮などではない。」
映画「スター・ウォーズ」小説で登場する、ジェダイ・マスターのヨーダがフォースを語る時、東洋的な思想が影響している台詞があります。
映画では「フォース=大いなる力」と語られていますが、「レイキ」に置き換えても違和感がありません。
そうだ、大きさで判断してはいけない。
私の味方は大いなる力で、それは強力な味方だ。
生命はその力を歓迎し、それが流れるようにする。
そのエネルギーが我々を取り囲み、包んでいる。
我々は光の存在で、こんな粗末な皮などではない。
お前もこの大いなる力を身の回りに、お前の内に、お前と私、木、岩、あらゆる物との間に感じなくてはいけない。そうだ小川や大地、そして宇宙船にもだ。
「科学の常識と限界」につづく